Saturday, May 17, 2008

第3日目

午前中は眠い目をこすりながらも、久しぶりの学校へ行きました。別のクラスのスタートです。

新しいクラスは職業訓練クラスです。フランス語がかなり話せる外国人用の文法などを勉強するクラスで、どちらかというと読み書きを各自で勉強しながら、質問があれば専任の先生が教えてくれるという内容です。独学だったら確かに家でもできますが、質問ができると言う環境は好条件です。ここへは取りあえず日本に行く前の7月上旬まで通う事になります。

映画祭3日目は仏作カトリーヌドヌーブ出演の「あるクリスマスの物語(Un conte de noël)」です。

ドヌーブ演じる母はクリスマスを迎える前に白血病を告知されます。医師から骨髄移植を薦められますが、移植をしても寿命は2年。家族内で孫である娘の長男が最初のドナー適合者と分かりますが、その彼は長い事会っていない叔父がいることが分かり、会いに行ってドナー適合か病院に行くよう頼みますが、彼の母親は家族と縁を切る条件に、叔父の借金を請け負ったといいます。

母親の病気をめぐって、家族が再会し過去を振り返っていく。死を直面しながら淡々と生きている女性をドヌーブがクールに演じてます。

長編作ですが様々な人間模様が描かれていて、とてもいい映画でした。

フランスへ来る事になってから仏映画をちょこちょこ観るようになりましたが、アメリなどの映画を除いて、私の思い描く仏映画は、男と女がパリで出会い、素敵なアパート内で愛し合い、別れる。。。というイメージでした。今回の映画にもちょっと変わった愛のあり方も描かれています。舞台がRoubaix(ローベ)というパリから北に行った所で、使われた家が何部屋もある大きな所だったのが、ちょっとすごかったです。

その日の夜はなんと「カナルプラス(Canal+)」という人気テレビ局主催のパーティに行きました。このテレビ局は毎年映画祭をカバーしていて、ビーチ前にある有名なマルティネスホテルはこのテレビ局関係者が滞在していると言われています。通常毎晩7時から9時まで各界の有名人をスタジオに呼んでインタビューをするという情報番組をやっていますが、この時期はスタジオと同じセットをカンヌのビーチに設けて、カンヌに来ている有名人とインタビューします。

パーティ会場はスーケと呼ばれるカンヌ旧市街の見晴らしの良い高台の教会前で行われました。


さっすがお金がかかってるだけあってゴージャスです。普段はカンヌ内を観光用に使っているカートを会場とビーチ間をピストン輸送していたり。食事もドリンクもかなり美味しい。

あいにく今日は一日中雨が降ったりやんだりだったので、パーティ中も雨がパラパラ。数時間過ごした後、おりこうにも飲んだくれたりせず帰りました。午前2時近くの静かになったパレデフェスティバル前で記念撮影。

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