チーズ大国フランスですから、乳製品に関しては普通に何でも手に入ると想像してしまいますけど、通常私達が、日本やイギリスのスーパーの冷蔵コーナーで購入できるフレッシュな牛乳製品というのはあまり一般的ではないようです。
ここでいうフレッシュな牛乳とは、賞味期限が7-10日程の、低温殺菌牛乳の事です。
日本の濃厚なミルクも、イギリスのオーガニックのフレッシュミルクも、私が知るミルクの味で、とっても美味しい物でした。
私のフランスでの印象の中に、どこにもこういうミルクを使っていないなぁ。。。というのが、初めてフランスへ来た93年頃からありました。ですから大げさかもしれませんが、フランスに移住する決心をする際に、「私の考えるフレッシュなミルクがフランスでも買えるかどうか」パリ市内のスーパーをチェックして、若干ながらも見つけたのでOKをしたような次第です。
フランスの主流の牛乳は、UHTまたはロングライフ牛乳と呼ばれる常温で長期保存可能なミルクなのです。写真は近所のスーパーで撮った物です。私にとってはちょっと不思議な光景なんです。
調べた所、どうやら殺菌方法が違うようです。
日本やイギリスはパスチャライゼイション(Pasteurisation)と呼ばれる、65度程度で30分低温殺菌する方法が主流で、フランスやその他欧州大陸の多くは120度の高温で短時間(1-3秒)殺菌するスターライリゼイション(Sterilisation)を採用しているそうです。後者の方が殺菌度が高いのだそうです。
Wikipediaの文献では、UHT牛乳は殺菌度が高い分、牛乳本来の味が失われると言われているそうです。確かに私個人の意見としては、UHTは牛乳の味がしなく、どちらかというと粉ミルクに近いのではないかとも思ってました。
ちなみにチーズ専門店(クレムリー・Crèmerie)でも牛乳を買ってみたのですが、フレッシュそうに冷蔵庫に陳列しているのに、UHTミルクで3ヶ月賞味期限がある物で、引いてしまいました。
どれが本物か、どれが良い殺菌法か、そこで生まれ育った人には外国の牛乳の味も異なるでしょう。我が家(というか、私)は、低温殺菌牛乳派にとどまる事にします。
Wikipediaの牛乳に関する記事はこちらをクリック
2 comments:
これね、中国も同じなんですよ。
スーパーに行っても袋詰めされたロングライフのものばかりで、鮮乳を見つけるのが結構大変。
以前取り扱っていたはずのスーパーがいきなり取扱いを止めてしまったり。
賞味期限が短いと売り切れない場合が面倒ってことなんですかねぇ。
ワタナベさん、
わお~!何だか分かってくれる人がいて嬉しいデス。慣れるしかないのでしょうかね。。。
確かに売れなければムダですものね。
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