Sunday, March 18, 2012

思い出話:ロンドンで車

今我が家で乗っている車は、私がイギリスで買ったアンティーク車です。って言ってもすっごい古い94年製の日本からの輸入車でスズキの四駆です。買ったのは2000年だったかな?
ロンドンからこっちまでわざわざ持ってきました。イギリスのナンバーからフランスのに変えるまで日本からの輸入車というネックがあり、すごい時間も掛かったけど、最近は色々ガタが来ているけど、今までずっと一緒に居てくれたので、本当に動かなくなるまで大事に乗っていこうと思っています。


さて、ロンドンでは色々車で問題がありました。あったといっても今の車ではなく、その前にイギリスで買った最初の車です。古いFiatパンダという車に乗っておりました。ハンドブレーキは、硬い鉄の棒で私の指輪をガタガタにしてくれ、チョーカー付!それまで知らなかったのですが、エンジンが掛からない時はこのチョーカーを引くと、モーターがブンブンとなってエンジンが掛かるんです。ダッシュボードなんてただのクボミだけで、何も車内に置いてはおけない。


大きなスーパーへ買い物へ出かけるのに便利そうだからと当時1000ポンドで日系の中古屋さんから購入しました。私にしては大きな買い物。その直後お友達も日本から来たりしたので、車を運転してあちこち出かけたりしました。今でもその車はとっても大好きですよ。パワステじゃないし、不便ですが可愛いです。
色々バスのルートを思い出して、ロンドンの街中をブイブイ走ったりしました。イギリスは高速道路がタダだし、運転も日本と同様左側通行だからとっても楽チン。


でも、買ってまもなく、仕事で通勤に使う事になりました。すると私の車では結構大変だと言う事に気が付きました。パワーがないから追い越されたり、ある朝出勤時に後ろの人から窓ごしに、「マフラーがグラグラしてるわよー」と言わて慌てて修理に出したり。突然信号待ちしてたら、「ウインカーが動いてないわよー!」と言われたり。
買った後、ちゃんとサービスに出しているんだけどイマイチトラブル続き。


極めつけには、運転中にクラッチケーブルが切れるなんて事に!この時はさすがに焦りました。


仕事先からお昼にと近くのお店まで車で昼食を買いに出かけた時の事、職場へ戻るまで後わずかという距離の細道で、ギアチェンジをする際にパッキーンと切れてしまいました。え??何が起こったの?とあたふたしていると、当然車もストーンとエンストしてしまいます。背後には、トンでもない数の車の行列。私が道をふさいで居るから、皆からブーイングのようにホーンがなっています。
で、ともかくも近くの車の人に謝りながら、ケーブルが切れた事を伝えると、どこからか男性が何人か、車を横に移動するのを手伝いに来てくれました。
歩いて職場へ戻り、事情を伝えるとAAという道路上での車のトラブルを解決してくれる会社をボスが呼んでくれました。(その後私もAAへ加入したのです)応急処置をしてくれました。


その後また改めて車のサービスに出すのですが、仕事も随分順調になってきて収入も程なく安定しているし、ちゃんとした車を買おうと思って新しい車探しを始めます。古いビートルやミニやら2CVを探していたのだけど、またトラブルがあったら・・・と思うと結局可愛くても躊躇して買えませんでした。古い車は、状態がピンキリ。メカに強くないと選ぶのも難しい・・
その次に欲しかったのが、レアな日産フィガロ。可愛いんですよね~。よく道で見かけてはため息をついていました。Lootなどの個人中古車売買の新聞やらサイトで見つけては、予約して見に行ったりもしましたが、やっぱり目が古い車に行ってしまう・・・


で、最終的に選んだ今の車。たまたま日本からの輸入車というだけでしたが、状態もよく試乗もとても気持ちよかった。何よりも感動したのが、パワステとオートロック(恥、日本では当然ですが)!同僚からのアドバイスでAAで有料サービスの購入前の査定をしてもらう事に。100ポンド程でしたが、内装、外装、状態など手書きのレポートと、電話でのアドバイス付。これで車がどういう状態か、価格に相当しているか、などなど教えてくれます。そのレポートで、購入後どういう修理などが必要かなども大まか分かるので、値段の交渉にも使えるでしょう。私のはいい状態だから、買ってOKとの事。ただしタイヤがスノータイヤだから交換するように。との事でした。
ある程度、購入するクルマが決まりかけている所でこのサービスを受けるのはいい手段だと思います。そのお蔭で、ロンドンでの快適なクルマ生活が始まりました~

2 comments:

ワタナベ said...

期せずしてエンスー(Enthusiast)な車ライフ送ってんなー www

パンダは燃料噴射装置が電子化される前のエンジンで、キャブレター仕様だったんだね。キャブレターってのは機械式だから、寒い時期とかはチョーク引いて自分で燃料濃いめにするわけよ。

で、今はジムニー?これまたスパルタンな。w
Kazzie の昔のイメージとは随分違うよなぁ。

Zzie said...

ワタナベさん、
どもども!さすが、メカ強いですね~そのチョーク寒い時期でなくっても使ってましたよー!ウインカー鳴らすときのカチカチっという音がすごい可愛いんですよ。チャレンジャーだと結構言われてました。

今のは2ドアのエスクード(MT)です。欧州ではVitaraという名前で出てます。当初欲しかった車達に比べると大き目ですが、一人ドライブしたり、家なし子になった時は眠ったりとずっと一緒で相性良しなんですよー。右運転のフランスは小道が視界が悪くってちょっと難しいですが・・・
こっちで買うとしても仏車は買いませんよー。