Saturday, March 13, 2010

マグロ漁

このところフランスのニュースで取り上げられているトピックに、マグロ漁があります。この10年で地中海のマグロはマイナス65%、大西洋のマグロはマイナス75%と激減しているとか。
世界のマグロ捕獲量の80%が日本が消費しているんだそうです。捕獲もかなり乱暴になり、産卵前のマグロを捕獲するようになってしまったんだとか。それじゃ激減も当然のことでしょう。
禁猟を提案しているのが、隣国モナコだそう。海洋研究にとても力を入れている所だそうです。(見事な水族館がありますが、訪れてみたい所のひとつです)

もともとマグロは高価なものなので、イギリスでもフランスでも食することは殆どありませんでしたが、最近の世界的寿司ブームで注目され、そして日本も世界中から買い取るようなことをしていたのでしょうか。日本ではかなり安価で入手できますよね。

ここで議論になっているのが、「日本だけ」が大量に捕っていると責められていることです。そして話が発展して、世界で禁猟になっても日本はそれに従わないだろう。。。鯨漁のように。。
などと言われてしまうのです。日本が、日本がって、何が悪い!と防御的になってしまいますが、ちょっと冷静に考えてみました。

つい先週末の米アカデミー賞のドキュメンタリー部で受賞した、「コーヴ」では、日本の鯨、イルカ漁を非難した内容だそうですが、じゃあ馬やウサギ、犬、カンガルーなどを食べている人たちはなぜ非難されないんだろう。。。とふと考えてしまいます。(私は個人的にはウサギは食べません。食べないので、ラビットファーも身に着けないと勝手に決めています。)こういうトピック、双方の話を知るべきだし、おそらくきれい事では済まされないグレーの部分、ダークな部分もあるに違いません。
馬、ウサギなどはまだまだ豊富にあります。ここでは絶滅の危機のある動物の捕獲というのが問題点です。

長い歴史の中で築かれた食文化、それに伴う商業など、今日、明日で変えられる事ではありません。日本の鯨漁などは、漁を感謝する奉納祭もあり、収穫物は全て無駄にならずに利用されていると知りました。(さすが!)
ただ言える事は、乱獲を繰り返して本当に絶滅になってしまう前に、何とか回復させる必要があるのです。人、企業のエゴや欲望で続けてはいけないと思います。
資源には限りがあるという前提での、文化でなくてはいけないと思います。
まあ言うのは容易いですが。
ガソリン車が電気自動車になっている世の中。ひょっとするとマグロの代用品が見つかるかもしれません。エゴをなくして、世界中でマグロが楽しめるようになって欲しいです。

2 comments:

Bashi said...

おひさしぶりです!
Bashiです。かずさんのブログは面白くて大好きです~。

ところで私もこのマグロ問題はかなり気になってます。実際に日本人がどのような漁をしているのかは勉強不足ゆえ知らないのですが(すみません)、もともとマグロを食べることは日本の文化でもあるので、保護しつつ食べることもできるような方向に持っていくことはできないのかな、と思います。

禁猟の方々の意見も聞いてみたいと思います。

またいろんなニュースがありましたら教えてくださいね~

Zzie said...

Bashi さん、こんにちは。楽しんでくださってありがとうございます。これからも細々ですが、続けていきますのでご愛顧くださいね。

さてさて、本件勉強不足な所私にも沢山あります。そして日本が悪いとか他国が悪いなんて言えないです。なので、乱獲をしているのが日本だけと捕らえないようにお願いしますね。
私も日本人ですし、日本の食文化が大好きです。なので変わって欲しくないと思うし、海外にいてもできるだけ同じまたは似たような食材が入手できればいいなっと思ってます。
基本的にフランスはとても親日です。そしてお寿司だーいすきです。

こういう国際的な問題を話す時って、国際結婚をしていると、文化とかの壁を越えて話し合って、理解しようと努力しないといけないんだなーって思いました。