そして見つけたのが、忙しい仕事の合間に見つけたノースフィンチリーのフラット。というか、小さな田舎の一軒家と言っても良い感じでした。大きなキッチン、ワードローブ、すべて家具付きのアパート。日本で買ってきた、高性能の留守電付コードレス電話を付けたりして、中々快適な生活でした。
裏には芝生がついた庭もあったり、ご近所さんも親切で、お買い物にもとても便利、通勤に多少混雑する所があったけど、まあまあ大丈夫でした。
このあたりは、日本人駐在員さんも住んでたりして、安全なエリアです。ちかくには日系のお魚屋さんもあってお世話なりました。ここからまた北上すると、もっと田舎ぽくなって、とてものどかな雰囲気になります。
私が引越したのは、初夏の気持ち良い季節でした。冬が近づいてくるとわかったことがあります。
- お風呂のお湯を貯めても、実はたまらない。(栓のサイズがあってなかったー)
- 一階の家だけに、暖房が中々利かず、あったまらない。
- やけに湿気を感じる。
この当時、海外出張が多く家を不在にする事が多かったので、あまり住んでいる気もしませんでした。だけど、結露もすごいし、やーぱり寒いしおかしいなぁっと色々調べてみたら、冬になってから、ワードローブ内の洋服にすっかりカビが着いていることが分かり、ダメダーと、急遽引越することにしました。大家さんにも、エージェントにも言ったけど埒があきません。
当時アンティークのような、中古のフィアットに乗っていた私は、通勤途中の度重なる故障にも悩まされました。クラッチケーブルが突然キレたり、寒いとエンジンのかかりが悪くチョーカーをガシャガシャ押して引いてをやらないと起動しなかったり、タイヤのパンクが頻繁。そして何よりハンドブレーキが鉄棒で、坂道発進などかなりの頻度で使ってて、左手にあった指輪が変形しちゃってたという事もあり、今フランスでも乗っているスズキの4駆を買いました。
6か月でまたお引越し。出張ばかりで自分に余裕のなかった時代でした。
安住の地はいずこ・・海外で暮らしてて、住処が落ち着かない事ほど心細い事はありませんね。
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