Wednesday, January 16, 2008

フランス市民講座

朝からニース県庁へ、フランス市民講座を受けてきました。

実は先週にも1日、健康保険や就業などフランスでの生活面についての講座を受けたのですが、今回はフランスの歴史や社会史、EUにおけるフランスなどを勉強してきました。幸いな事に英語の通訳が付いてくれたし、おまけに2年近く在仏の日本人女性も講座を受けていて親切に日本語で説明もしてくれ、帰る頃にはすっかり親しくなったのでとっても嬉しかったです。

さてさて、講座内容ですが、すっごく大雑把なフランス共和国が出来るまでを教えてくれ、19世紀以降の社会面での移り変わりなども教わりました。身分制度と絶対的な王政や、重い税制などが原因で平民の不満が爆発した市民革命が起こった後、女性の参政権が確立されたのは50年後、16歳までの義務教育が始まったのは、そのまた40年後の1884年だそうです。
フランスの政治は二院制でだそうですが、大統領(サルコジ氏)は国家のリーダーとして、軍事及び外交の任務があること。外国人はフランス人にならないと参政権は与えられない事。職業の自由とはありますが、弁護士、国家公務員などの職業は外国人にはないと言う事でした。

面白い所では、フランスの国歌である「ラ・マルセイエーズ」という曲は、ストラスブールで作られた曲にマルセイユの兵士が革命でパリへ向かうときに歌詞を変えて歌っていたことから歌い継がれたそうです。その他にも、フランスを象徴する「マリアン」という女性の銅像が、切手や県庁役所には必ず見られるそうですが、これは革命を象徴していた女性の絵から来ているのですが、その名前は当時人気だった名前「マリーアンヌ」が短くなったんだそうです。結構単純。
また人権についても触れ、就学・就労上で、宗教や人種などの差別は違法である事、ただしそういう場に宗教的な物を見につけることはアメリカテロ事件後を影響してか、2004年に廃止になったそうです。

フランスの歴史や社会面など、まだまだ勉強する事が沢山あります。そしてイギリスや日本の事ももっとしっかり知って比較できたら面白いと思いました。

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