Saturday, January 10, 2015

シャンボール城(ルアール川のお城)とpeau d'âne

11月は画廊のお仕事が5週間お休みだったので、祖母のいるルーアンと義母のいるオルレアンに行ってました。

出発前のカンヌは局地的な豪雨と雷で、凄かったです。木製の窓が湿気で膨張して閉まらなくなってしまいました。

普段気温的には暖かいせいか、北部の気温がどれくらいなのか、判断出来ないくらい麻痺してしまいます。おかげでレインコートにジャケットという薄着で冬に突入したパリ、ルーアン、オルレアンに行く事になってしまい、持っている服を重ね着してしのぐ始末でした。

さて、今回はルアール川にある古城の一つ、シャンボール城というお城へ行ってきました。ここは数あるルアール川周辺の古城の中でも、うわー率が高く、義理ママもとても綺麗だと推薦していた所です。


ここは中世フランソワ1世の為に建てられた、狩猟用の為のお城。なので中の装飾は至って簡素なものですが、レオナルドダビンチが設計したという建築構造的にとても考えられていて、螺旋階段は二方から上る事が可能ですが、すれ違う事がないのです。とても面白い構造になってます。建物の四隅の大きな暖炉に火がくべられていたけど、あまりにも寒いし雨は降っているしでちっとも暖かくなりません。

広大な森に囲まれていて、狩猟好きな王様にはもってこいの場所。観光スポットには最高な場所です。次回はお天気の良い時に訪れたいです。

さて、実はこのお城で撮影された映画があります。
カトリーヌドヌーブ出演の1970年の作品おとぎ話"Peau d'âne" 直訳すると「ロバの皮」日本には入っていないのですが、カルト的な映画です。

青の国の王様は、金銀宝石を生み出すロバを持っていて、そこから富を得ていました。美しかった妻の王妃を突然亡くし再婚する事になるのですが、沢山の候補から妻よりも美しい人はいないかと探していると、自分の娘にたどり着くのです。当たり前です。王妃役も王女役もカトリーヌ・ドヌーブなのですから。

まだ恋すらした事もない娘が、自分の実の父親からプロポーズされてびっくり。魔法使いの叔母に頼んでアドバイスをもらいあれやこれやと父に注文を付けます。でもその父も娘の願いを叶えれば結婚出来ると信じて、大切にしていたロバを殺しその皮を娘に差し上げるのです。その後娘は姿を眩まし・・と、そして赤の国の王子様と出会うまでのラブミュージカルです。

「ロシュフォールの恋人たち」の雰囲気にも似ていますが、この物語に出てくる「gâteau d'amor (愛のケーキのうた)」が大好きです。愛のケーキの作り方の歌です。作り方に沿って作った人がいるのか、調べてみたらカチカチで固くて食べられないと言っていました。とっても可愛い映画なので、機会があれば是非観て頂きたい。実はクリスマスにテレビで放映されていました。
赤の王子様が住んでいる所はシャンボール城内で撮影されてます。
お城のショップでは、この映画のマグネットや色んな関連グッズを40年以上経った今も販売しています。

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