Friday, January 9, 2015

テロ事件まだ続く Je suis Charlie

他人におちょくられる事に慣れてない自分のちっぽけな問題はさておき、夕べも引き続きテロ襲撃された「シャーリーヘブド」に関する追跡レポートの番組を観ました。それを引き金に、昨日も襲撃事件が道路であり、今朝は新聞社を襲撃した逃走中の容疑者が人質をとって立てこもり、その合間にも、パリで今度は、昨日道路で襲撃した同一犯人がユダヤ系のスーパーを襲撃、立てこもっている、と相次いで起こりトンでもない事になっています。どうやらそれぞれの容疑者は、どこかで繋がっているようです。

世界中で"Je suis Charlie" 「私はシャーリーです。」っていうバナーで追悼した画面が見られました。テレビでもTシャツを着ている人もいます。我が家では、どこからともなく各家庭でキャンドル追悼しようというメッセージが携帯メイルで届きました。なので自宅で追悼のキャンドルを灯しました。

日曜日には11時から12時半まで、カンヌの市役所で追悼集会があるそうです。
我が家は用事があって、カンヌにはいないのですが出来るだけ多くの人たちが集まると良いですね。

とても心配な事があります。


この南仏は特に北アフリカからの移民が多く、ニースやマルセイユなど大きな都市では、移民が絡んだ事件が多い為に、保守派の支持者も多いのです。こういった宗教や思想に絡んだ事件が原因で、市民の保守派がもっと多くなり外国人を排除しようという運動に発展しかねないなと思います。アジア人とアラブ人は別としても、やはり私達は所詮外国人ですからね。外人をいっしょくたにしては欲しくないけど、フランス人にもなれない宙ぶらりんの私には複雑です。

親または先祖が移民してきて、そこからフランス国民になった一部の人たちが、過激派の影響を受けて同じフランス人を攻撃するという事もあります。
若くしてたいした仕事が見つからず、犯罪を犯して牢屋で人に影響受けて、過激派になってしまう人や、リクルーターがニースなどで、一角の街の若者を何人も連れていくなんて事もあるのだそう。また反対にとても教養のある優秀な医学生がそういう道に入ってしまうって事もあるのだそうです。いつぞやの日本のカルトにも通じますね。ニースやマルセイユ等はその為、とても警戒されています。

フランスは言論の自由があり、外国人が外国から持って来た思想は、他と同様に扱わなくてはなりません。フランスの国旗がそれを象徴しています。自由、平等、博愛。フランス人は、血みどろの革命をくぐって手に入れた自由と平等を自負しているのですから。
残念な事に、入って来た外国人が同じ気持ちで、フランスの自由を受け入れるというよりは、いいとこだけ取って他は受け入れてないのが実情でしょう。フランスの手厚い社会保証などを受け取っていて、公道では禁止されている宗教的な衣服は身につけている(頭に掛けるスカーフ)といった事などです。なのでフランス人にとってはちょっとね・・・となってしまうのでしょう。(全てこういうひと達とは限りませんが)

つい先日もクリスマスに突然死でなくなった2ヶ月半のジプシーの赤ちゃんの埋葬先を、ある市は違法民だからと拒否し、代わりに隣の市が亡くなった子供には罪はないと受け入れた。なんて事もありました。移民の問題はあげたらきりがないくらいです。

シャーリーヘブド紙の名前、シャーリーは、英語読みするとチャーリーで、ヘブドは週刊、チャーリーブラウンが由来だそう。

本当に愚かな根源に、殉死させてヒーローにさせちゃいけません。



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