そんな、猛暑の7月初め、私たちは義理の母が滞在中のアルデッシュのお友達宅を訪ねました。
どんな所なのか、どんな風に過ごす数日なのか、全然予想してなかったのですが、私にとっては大発見の体験でした。
ちなみに、カンヌから、アルデッシュ地方の街のAubenasオウブナまでは、車で4時間程です。
カンヌから4時間 |
発見の一つは2015年にオープンしたばかりの、ポンダルク洞窟Caverne du Pont d'Arc という施設です。
ポンダルク洞窟サイト画面 |
アルデッシュ地方は、休火山などがある自然の恵みが豊かな地域です。ここには、1994年に偶然発見された、36000年前の洞窟の壁画を完全に複製して展示されている、世界でも最大で唯一の博物館があります。施設内の見学は凡そ1時間ほど、距離的には簡潔にされてるけれど、レプリカは本物に近づけるように、手作業で作られているそうです。また実際の洞窟と同じ気温調整もしていて、館内は寒い位です。
ここでは、旧石器時代の先人である、オウリニヤシアン(Aurignacian)文明人の生活や、彼らの巧みなデッサン技術、色彩の出し方などがどうだったか、も教えてくれます。壁画、沢山あり、様々な動物が、躍動感豊かに描かれていて、氷河期を得て世界が地続きだった時代にマンモスやサイなど当時生息していた動物がわかります。
旧石器時代の先人と言えば、クロマニヨン人と習いましたが、欧州ではこのクロマニヨン(Cro Magnon)人が持っていたのがアウリニャシアン文明だったそうで、アウリニヤシアン人というのだそう。ラスコーの壁画などもこの人たちが描いたんだそうです。恐らくこの人種が認識されたのは最近なんでしょう。
もともと、詳しくはないけど、遺跡好きな自分にとっては、この洞窟が、ついほんの20年程前に、偶然にも3万年という途方もない時代を越えて発見された事や(逆に、偶然が重なって、こんなに長い間見つからないものがあったという不思議とも)、その間に膨大な調査をし、このような素晴らしい施設の実現できている事に、深く感動しました。
10-15分刻みのグループごとに入場が区切られて、ガイドさんが着いて、ヘッドホン越しに解説してくれます。私は別途日本語の音声ガイドを聞きいてました。バカンス中などは事前にサイトから予約した方が良いと思います。広大な施設で、博物館や資料館などの他、会議場、子供用のアトリエ教室などで先住民の生活などを遊びながら学んだりすることができる、大人も子供も楽しめる所です。
7万円前の火山灰が形成されて出来たRay Pic 滝 |
Pont d'Arcと呼ばれる自然岩でできた橋 |
このどこかに本物の洞窟があるらしい・・・ |
アルデッシュ地方の山々は、休火山があり、過去の噴火の灰から形成された地形がとても独特で、車で山に上ってても、平坦な道も続くので、標高の高いことを忘れる位でした。
山へドライブの日は、Gerbier de Jonc山(標高1551M)へ。Joncというイグサ科の草が取れたのでそういう名前がつけられたのでしょうか・・・
丁度、ツールドフランスのコースになっているという事もあり、その2週間前の準備で、ところどころ舗装工事がされていました。暑い日だったけど、山なので涼しくフリースを着てました。ここから出る水はロワール川の水源。
Gerbier de Jonc山 頂上へ登る登山客もいました。私たちは眺めるだけで登った気分。。。(笑) |
地元の天然ガス水ヴァルスは、カンヌでも買えるけど、格別に美味しい |
このお水が美味しい!!!戻ってから近所でプラスティックボトル入りのValsが買える事が分かり、今はこれだけで満足。でも、ガラス瓶よりも早く炭酸が抜ける気がするのは、気のせいかな?
発見3は、山では川遊びができる事。何をボケた事を・・・と思われるかもしれないけど、本当に改めて発見した気になりました。川のきれいな事。子供たちが秘境のような川で探検したり、がけからダイビングして元気に遊んでいる所を見たりして、水遊びは海だけじゃないんだーっとハッと気づきました。
秘境みたいな川 |
観光局サイト:http://pontdarc-ardeche.fr/
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