Wednesday, September 15, 2010

モナコ:京都ー東京展示会とビーチ

9月に入ってすっかり日差しが緩んできた様子です。朝晩の気温がぐっと低くなってます。
グリマルディフォルムのポスター
モナコで日本の伝統ある京都と、モダンな東京を融合させた展示会が7月から開催してました。ありがたいことに、フランスやモナコも親日で日本にまつわるイベントが度々ありますが、最近どうもコスプレやらメイドやら引いてしまう要因もあったりで困ってしまいます。
しかも今回のポスターも、「グレンダイザーと鎧」です。
Nolifeで取材レポートをしていて、いわゆる若者向けのではなく伝統的な部分もあるというので興味が沸いたので最終日に出かけてみる事にしました。

場内はとても大きく、テーマによって区切られて、黒のインテリアに白いイルミネーションの控えめなライティングで、とてもモダンで、ミニマリストな印象です。内容は本当に充実していてあきません。

京都:平安時代を象徴する、仏教、かな文学、芸能などが中心のこの時代の、仏像、曼荼羅、僧侶が身に着けた袈裟などから始まり、うちわのデザイン、俳句、能面や着物などが観られました。昔話の桃太郎の絵や、妖怪話、絵巻、当時の祇園祭を描く絵屏風も展示されてました。うちわに有名な緒方光琳の作品があるとは知りませんでした。

東海道:東京と京都を結ぶ東海道、広重の東海道53次の浮世絵の数々と共に、漫画家水木しげるがコミカルな東海道53次も展示されてました。ここを結ぶ新幹線のモデルと、開通と同時に開催された東京オリンピックの開会式のビデオも流れていました。

東京:江戸城と、江戸城下町の地図と、当時を再現した立体ビデオ。江戸の火消しが使っていた着物や、浮世絵、家紋付の武士の兜や鎧など。そしてその隣のコーナーには、仮面ライダーの仮面が、兜と対照的に展示されていて、そこから派生していたのかぁと思わせる趣向でした。

現代に移り、ミニマリストな商業デザイン、建築物、漫画やアニメでは、作品ごとにコーナーがあり、フランスで最初のヒーローアニメ「グレンダイザー」、「マジンガーZ」、「手塚治コーナー」、「ドラゴンボール」、「聖闘士星矢」、「ワンピース」などなど大きく抜粋されて紹介してます。ゲームなどは本当に最後にちょこっとあるだけで、一方に偏らずそして平安時代からの歴史的な遍歴や変革を大きく見せてくれたような展示会で、サンポールのマーグ財団美術館の展示会に比べたら、同じ12ユーロの入場料でも収穫率の高い物でとても充実した数時間を過ごせました。

最終日前夜には、隣にある日本庭園でイベントがあったんだそう。もう一日早く来てれば良かったかな。でも、モナコの日仏協会の方が折り紙教室を開いてらっしゃいました。

この日は市内で大きなイベントがあった為に、公共駐車場が終日一律3ユーロとお得。


さて、イベント会場のグリマルディフォーラムを通りぬけると、モナコにも小さいビーチが存在する事を発見。ホテルが占拠しているカンヌのビーチに比べると、公共エリアが大きくゆったりしてます。恐らく真夏にはここも芋荒い状態だったのかもしれません。小さいだけに施設は完璧。男女更衣室、ロッカー、シャワールーム、トイレ、水着を販売する商店やカフェなどとても便利そうです。
モナコという世界でもとても素敵だといわれている場所に「マイアミ」という名のビーチレストランで、すごい早い夕食を食べる事にしました。食事はまあまあ、モナコでも庶民的なお値段。おしゃれな所なのに、この名前・・・

モナコの公共ビーチ

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