カンニュ・シュールメールでも、藤田やその他の芸術家と共同生活も経験していた時期があったそう。
ラ・ゴウド村という、小さな村に岡田と妻が間借りをしていました。
貧しい岡田は、お金を払えない代わりにと、絵を描いて贈呈していたのだそうです。村の人々は、家族の肖像画や、自宅の絵など、自分や家族に関わる絵という事で、ずっと大事にされてきた絵は、地元の新聞広告で集められ、展示会が開かれました。
展示会の前には、岡田稔と言う人がどういういきさつでラ・ゴウド村へたどり着いたのか、見つかったいくつかの作品と共に解説がありました。
市民遺産の日にちなんで、彼が名誉市民になり、残されたご家族エリックさんの娘さんとそのご家族が参列されていました。
そこに訪れていた地元の人々は、関係ない私達までも、日本人だからというだけで、すごい親近感を交えて接してくれて、古い写真の中に自分がいて、エリックと小学校が同じだった!と熱く語ってくれました。岡田真澄は、昔カンヌ映画祭にも来られたようで、その際にこの村へ里帰りもしたそうです。
ラ・ゴウド村はとても小さい村ですが、緑に囲まれたとても可愛い村でした。
展示会終了後のカクテルパーティでは、岡田稔のお孫さんともご挨拶が出来、その遠い昔に自分の家族が、どう過ごしていたのかというルーツを探る事が出来たようで、そのスケールの大きさに他人の私でさえ鳥肌が立ちました。
何気ないつもりで、 見た1本の映画からすごい面白い歴史を垣間見る事が出来ました。
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