Sunday, October 8, 2017

読書感想:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

数年前に買っていた本を、就寝時にポツポツ読んでいます。
ジョナサンサフランフォア作Extremely Loud & Incredibly Close

写真が入ってちょっと変わったスタイルの本ですが、内容は実は重く、切なく、時にコミカルで、何回も泣いてしまいました。

9.11でパパを失くしたオスカーが、9歳になった2年後ふとパパの持ち物の中から、赤いペンでブラックと書かれた封筒を見つける。その封筒の中には鍵が入ってて、オスカーはその鍵が何の扉を開けるのか、探す冒険をします。

突然最愛のパパを失い、自分の気持ちをママにもおばあちゃんにも言えず、心を病んだ中、日々が流れます。

オスカーは街中の様々なブラックさんに会いに行きますが、それを手助けする人たちもいて、色んな人に守られながら冒険します。

本を読みながら泣いたのは久しぶりです。恐ろしい事件のあった当時7歳の男の子が、ママを守る為にした事、どうして殻の棺を埋葬するのかとか、思うと胸が締め付けられます。
子供の心理の描写に優れ、またそれだけではなくパパが生まれる前に起こった事やパパが亡くなった日から起こった事を織り込んで大人の気持ちも入り混ざり、凄く良い本でした。

読み終えた後、調べたら映画化されていました。

どんなふうに映像化されるのか興味がありますが、泣くと分かって観るのは勇気が要りそうです。


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