（昔ばなし）ベーコンは豚肉なんですよね。

日本でハラル・ビジネスが活気づいているのだそうです。4月14日のワールドビジネスサテライトで知りました。
カレーライスやラーメンを、ハラル認定された鶏肉で作られたり、カラオケに出すおつまみがハラルだったり、お祈りスペースが出てたり。。。

イスラム圏の観光客の増加を踏まえての新規顧客を狙った新ビジネスなんだとか。

素晴らしいですね。


確かに美味しい日本の食べ物なのに、食べさせてあげられないフラストレーションはこちらでも同様にありました。
こちらでは、お肉屋さんのお肉よりも、ハラルマーケットで安くて新鮮なお肉が手に入ります。
もちろん、豚肉以外です。

あまり気にした事はなかったのですが、イギリスにいた頃は近所にイスラム系食肉店がなかったのでこういう事はせずに、パキスタンの友達ボスのお母さんが作ってくれるめっちゃくちゃ美味しいサモサやコロッケ（なんて言うのか忘れました）をほおばっておりました。しまいには、沢山作って、私の分にと、でかいアイスクリームの空きタッパーに入れて持たせてくれました。
あの時ハラルのお肉で、鶏のから揚げとかすき焼きとか食べさせてあげられてたらな・・・なーんて思ったりします。共有できるって素晴らしい事ですよね。

その同僚に、その昔日本で飛んでもない事をしてしまった思い出があります。
16-17年も昔の事、日本とロンドンを仕事で行ったり来たりしていた頃の事です。到着した日の夜、同僚2人で夕食を囲い、くつろいで翌日からのお仕事に備えていました。
滞在先は新宿駅からそれ程遠くない所で、アジア系のお店に何気なく入って色々好きなものを注文したのですが、お店の人には「くれぐれも、豚肉のエキスも、汁も、だめなんで、それがない物をお願いします」
と、注文したのにも関わらず、みんなでムシャムシャ美味しい美味しいと食べている所で、「あれ？？これってベーコンじゃあ？？」

「えー、ベーコンが入ってる～！！！」と大騒ぎ。体に異変もあってはいけないけれど、「人生最大の神への冒涜」みたいな事をさせてしまって、その場は葬式のように陰湿になってしまいました。しかも、夜中に彼から気分がすぐれない、胃薬をくれと頼まれる始末。

その時お店の人からの一言
 「ベーコンは豚肉だったんですね。」

って、知ってる人いなかったのかな？？？？
当時は今ほど客のクレームに過敏ではなかったので、それがアレルギーやら宗教的だという認識もあまり意識してなかったみたい。日本人の宗教心も薄いから理解できないのかもしれない。

それにしても、当時は東京にもモスクが出来たばかりという所で、まだまだ認知度が低かったかもしれないけど、あの時ビジネスをしていたら・・・なーんて事を、この最新ニュースを見て思いました。
 日本食には、豚肉料理結構多いですよねー。しかも化学調味料だらけ、出来てる料理ソースばかりのレストランなどは、注意しないと一苦労でした。

ベーコンは豚肉ですよ、覚えておいてくださいね。ちなみにムスリムの人たちは厳粛にはお酒もダメなので、料理酒、みりんもダメなはずなんです。