Wednesday, March 20, 2013

思い出話:NW3(Kilburn)

今となっては、ちょっとお洒落になった感のあるキルバーンですが、アーチウェイから引越し私が住んでいた93年の頃はあまり治安の良いとは言えないエリアでした。でも高級住宅街のWestHamspteadウエスト・ハムステッドと同じ郵便番号であるNW3なので、ちょっと気取ってウエスト・ハムステッドという方が聞こえが良かったりします。

アーチウェイでちょっと一緒に過ごしたアメリカ人のアンからのアドバイスを受けて、トッテナム・コート近くにあったカレッジに入り、コンピューターを学んでいたので、通学はいつもバス。通学の途中目にするのは、アビースタジオっというビートルズ・ファンだったらロンドンに行くなら立ち寄るであろう、有名な音楽スタジオです。

二階建てバスの上に乗り、大きな樹をバリバリ掻き分けながら通りを通過する時に、眺めていると白いアビースタジオの門には、沢山のファンからの落書きメッセージが。落書きは悪いことなのに、それさえもお洒落に見えてくるから不思議です。

今はもう閉鎖されてしまったと聞きましたが・・住宅にでもかわったかもしれませんね。

冬も夏も、雨の日も晴れの日も、二階建てバスからの風景はとても好きでした。

その当時、まだアルコールの販売に規制があり、夕方まで販売が出来なかったり、週末も規制があった時代でした。スーパーのお酒コーナーにはカバーが掛かっていて、どうしてなんだろうっと不思議に思ったものでした。

キルバーンでのアパートは、インド人の持ち主で薬剤師のミュニと、フランス人でメディア関係の仕事をしていたクレアの3人でのシェア。その内にムニも彼氏が出来て、移り住み4人でも生活になりました。モダンで素敵なミューズと呼ばれる1軒家での生活はイギリスに来て、初めて快適な生活が送れるようになった気になりました。

バスでちょっと行くとカムデン・タウンがあり、週末はそこで過ごす事も多く、友達も自然にそこらへんでたむろする感じになりました。ミュージシャンの友達も出来て、ライブをするたびに出かけ、ボヘミアンなライフスタイルに浸りきってました。

シングル部屋だったけど、きれいで十分快適だった私のフラット。屋根裏の部屋だったので、大きな窓にはいつもハトの落し物が一杯でした。

今頃クレアもミュニは、どうしているのでしょうか・・・

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