Friday, June 19, 2009

映画鑑賞:おくりびと(Departures)

日本のアカデミー賞を総なめにして、海外でもアメリカアカデミー外国映画賞を受賞した「おくりびと」をわざわざニースまで出かけて観にいきました。

と、言うのも「HOME」という環境映画が始まったために、地元カンヌの映画館でのスケジュールが変わってしまい、「おくりびと」もわずか1週間で終了になってしまったからです。

フランスでも良い評判のこの映画、映画館もポチポチ人出がありました。
東京のオーケストラでチェリストの主人公は、オーケストラが解散したチャンスから、妻と実家へ戻り再出発する事にします。幸い未経験者でも可能な仕事が見つかったものの、納棺士という死者を棺に入れるまでを担当する神聖な儀式を伴う職業でしたが、死体を扱うなどから、妻にも友達にも言えません。
でも次第に生きるとはなんだろう。幸せとはなんだろう。死の尊厳とは。と主人公は自身に問いかけながら、様々な死、見送る遺族達を通して、自分の人生に自信を見出していきます。

納棺の儀式は初めて見ましたが、何とも神聖で日本人の死者に対する深い思いが伝わってきます。
海外でも日本でもお葬式のスタイルは人それぞれですけどね。
終始暗い映画ではなく、笑いもありで、二人でずっとボロ泣きでした。

次回のFête du cinéma は6月27日から7月3日まで1週間あります。
チケット1枚買うと、2枚目以降は3ユーロだそうです。

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