Tuesday, September 29, 2015

遠出の終りは・・・

さて、短期旅行の最終日は、レ・ボウ・ド・プロバンス城(Château des Baux-de Provence)という、中世の古城跡です。

ここは、フランスの最も美しい村の一つでもあります。


 一瞬、サンポールドヴァンスっぽい商店街もあったりしますが、ここはもっと特別です。
入場料を払って(どこもかしこも有料です)、ずんずん進むと、広大な景色と絶壁にそびえたつ城を一望できます。昔の人は、高台から隣の高台の人と交信をする事で、連絡を取り合ったり、敵の侵入を監視したり、そしてこの構内にある牢屋では、拷問もあったりしたんだとか。そして水なども雨水が貯蔵できる仕組みまで取り入れられていたんだそうです。



広大なオリーブとぶどう畑を見渡す、高い岸壁の頂上に、建てられた古城。ここはミストラルの痛い強い風がこれでもかー!という位ビュービュー吹いている所です。
ここに石で出来た要塞、地下道や、貯水槽跡など、こんな高い所によくも作られていたな~と感心するばかり。同時に、作った人の苦労と言ったら・・・・
牢屋や罪人を処罰する所もあったり、絶壁から突き落としちゃえば簡単にできちゃいます。
ゴロゴロとした石の路面は、当時のままなので、足場がとても悪いです。鉄の手すりにつかまり、風に飛ばされないように必死でした。
普段の日でしたが、駐車場は一杯(1日5ユーロ)、行楽シーズンだと人込みがすごいんでしょうね。

この辺りのオリーブオイルやワインはとても評判が良いそうです。畑は住宅地やその他の畑にならないよう、オリーブとぶどうだけと決められているそうです。

帰り道、B&Bでお勧めされたワイナリーへ行ってきました。

オーガニックという言葉がない30年以上前から、自然栽培で葡萄酒づくりをしているんですって。ワインも白と赤両方試して、気に入った赤ワインを数本買ってきました。香もよく芳醇で、深みがあってまろやかで、とてもエレガントなワインです。

今年は猛暑だったせいで、ブドウの糖分がとても高く、作っている作業中に、糖分が手の皮膚を溶かすんでしょうか、痛くなるほどだったそうで、2年後の出荷が今から楽しみだ、との事でした。

楽しみですね。
http://www.masdeladame.com/mas_dame.php
このマドラダムは、「婦人のプロバンスの農家」という意味だけあって、女性がオーナーなんです。
とっても美味しいワインですが、スーパーでもベーシックなボトルが売ってました。8ユーロ程度。
美味しいのに、手頃なのでこれからごひいきにしようと思います。

あっという間に終わった旅行ですが、たった今素晴らしいお土産が郵便箱に届きましたよ。さて何でしょう。。。。?


「スピード違反の通知」 です。1点減点の上に45ユーロの罰金。あちちち!!
90キロ制限を1キロオーバーだって、とっても厳しいです。初めてもらいました。

思い出に残る旅行となりました!
これに懲りず、今度は更にアルルやモンペリエへも行ってみよう、と思っております。

遠出の続き

お天気に恵まれた今回の短期旅行。マルセイユ周辺から西部はミストラルが本当に強くて、あったかいようで、風がビュービューなんで、運転している人もハンドル取られて大変なんじゃないかなっと思います。
カンヌ周辺で風が吹いてたとしても、ミストラルとは痛さが全然違います。


さて、ボンデュガールのお次は、車で30分程のアヴィニヨン。
ここも城壁で囲まれた街があります。私達は城壁外の徒歩5分程にある、ちょっとおしゃれなB&Bへチェックイン。そして荷物を置いてから、プラプラ市内をお散歩しました。

ここは昔ローマ法王の法王庁(パレデパップ)があった所です。

パレデパップ(法王庁)
増築や改築を繰り返されて、現在に至ります。なので建物内だけで、様々なキャラクターのお部屋や建物になってます。法王庁の中には、その昔財宝を貯蔵する隠し部屋などもあったそうで、法王としての権力が宗教だけではなかった事が分かります。


あっちこっちと、館内だけで行ったり来たり、すごい歩きました。


夕時のアヴィニヨンの橋


夕食は、トリップアドバイザーで見つけた、ビストロ・リペール、手頃でとても美味しい鴨を、これまた美味しい赤ワインで頂きました。



 帰ったら、スーパーで同じドメインのワインが7-8ユーロで売っていたので、お買い上げ。やっぱり芳醇で美味しいワインでした。

酔いと程よい疲れで、よく眠れました

久しぶりの遠出

9月になり、秋がちょこっと近づいてきているのに、パタパタせわしない日々が続いていました。
今なら季節もちょうど良いし。クーラーなしの車の運転もきつくないと思って、出かける事にしました。

ニーム、アヴィニヨン!車で凡そ3時間の所です。





野外劇場の外側


前日に闘牛士のイベントがあって、お片付け中

初めての旅行でしたが、ここはイタリアか??と思ってしまう位の大スケール。
ラインから、実家の家族や友達へ写真を送ったら、イタリアにいるの???と勘違いされてしまいました。それもそのはずですよね。フランスでも南仏は特にローマ時代の遺跡が多く、状態も良く保存されているんだそうです。野外劇場は、週末に闘牛のイベントがあったらしく、お片付けをしている所でした。フォンテーヌ公園に入って、マーニュ塔の高台まで登るのに、ヒィーヒー言いました。前日ピラティス教室で身体を一杯いじられたので、それにかぶさるように筋肉痛を抑えながら普段やらない程歩きました。

1日目の宿泊先は、エグモートの城壁内のホテル。もちろんお風呂に入って爆睡!!!

翌朝は、エグモートの城壁を散策。風がビュービューで飛ばされそうです。

エグモートの城壁

近くにはカマルグというお塩の田んぼが見えます。微生物のせいで、ピンク色に見えますが、お塩自体は真っ白です。
お塩の山が右側に、ピンク色の海水塩田です。


それから、行ったのは・・・・・・・
世界遺産のポンデュガールです!

なんと壮大なスケール。
絵葉書のように綺麗な写真が撮れました。

いにしえの時代の匠とパワーを感じます。強風で、遺跡から見える雲の動きの速い事!!めまいがしそうになりました。
お土産屋さんに立ち寄り、絵葉書を買ったのですが、そこでは日本人スタッフも常駐していました。聞くところによると毎日1団体は日本からのツアー客が来られるそうです。納得!
世界遺産大好きですよね。日本人客は、とても礼儀正しく、あちらのスタッフさんから気に入られてる外国人団体の一つだそうです。嬉しいです。

ポンデュガールは、とても気に入ったので年間パスを購入!お店の人に「あなた一年以内に本当にまた来ますか?」と言われてしまいました。。。また行けたら良いなあっと思ってます!だって18ユーロで1回切りの入場料ですが、25€払えば年間いつでも何度でも来られるんですよ。3時間近くの運転だって頑張っちゃえる???かもしれません(笑)頑張ります。

さて、旅は続きます。

平安時代にタイムスリップ?

京都の朗読劇グループの方々が、カンヌで源氏物語の朗読劇をしに来てくださいました。

カンヌ日仏協会が彼らの為に、会場を提供したのです。

私も夫と一緒に、到着の際のお迎え、カンヌ観光、会場紹介などをお手伝いしました。

皆さん、とてもエネルギー一杯で、当日も大成功!
朗読劇は何年も前からボランティアで始められているそうですが、次第に衣装を身に着けて、能の先生に所作を教えてもらって、ちょっとした動きを入れたそうです。

衣装は特別に、時代まつりなどを手掛けている老舗の衣装屋さんからお借りした物だとかで、素材は手入れのしやすい化繊だそうですが、模様などは平安時代そのまま再現しているんだそうです。

フランス語の舞台背景の解説もありました。

京都弁のナレーションはとても趣があって、素晴らしかったです。
若いころ、百人一首や源氏物語など、古典が気に入って読んでいた事もあってちょっと事前におさらいもしちゃいました。

当日朝は、日曜日だった為プレゼントにと色々走り、Monoprixのリサイクルバッグ、スーパーマーケット版だけど、ゲランドの塩、ハーブドプロバンスとタプナードの小瓶をセットにして、皆さんお一人お一人に差し上げました。とても南仏チックで皆さん喜んでいらっしゃいました。

義母のレシピのトマトタルトを、お昼の差し入れにと持っていったら、皆さんに大好評!ハーブドプロバンスを使っての料理だけに、レシピが知りたい!と言われていたので義理ママ様様でした。

京都に行ったら、皆さんとの再会を楽しみにしたいと思っています!

不思議な引き寄せ:ラ・ゴウド村にゆかりの日本人芸術家

無名の芸術家である、岡田稔はパリで芸術を勉強し、当時は藤田嗣治とも交友があったそうです。
カンニュ・シュールメールでも、藤田やその他の芸術家と共同生活も経験していた時期があったそう。

ラ・ゴウド村という、小さな村に岡田と妻が間借りをしていました。
貧しい岡田は、お金を払えない代わりにと、絵を描いて贈呈していたのだそうです。村の人々は、家族の肖像画や、自宅の絵など、自分や家族に関わる絵という事で、ずっと大事にされてきた絵は、地元の新聞広告で集められ、展示会が開かれました。

展示会の前には、岡田稔と言う人がどういういきさつでラ・ゴウド村へたどり着いたのか、見つかったいくつかの作品と共に解説がありました。
第2次大戦で、フランスが敵国となった為に、日本へ戻ったのだそう。
市民遺産の日にちなんで、彼が名誉市民になり、残されたご家族エリックさんの娘さんとそのご家族が参列されていました。
そこに訪れていた地元の人々は、関係ない私達までも、日本人だからというだけで、すごい親近感を交えて接してくれて、古い写真の中に自分がいて、エリックと小学校が同じだった!と熱く語ってくれました。岡田真澄は、昔カンヌ映画祭にも来られたようで、その際にこの村へ里帰りもしたそうです。

ラ・ゴウド村はとても小さい村ですが、緑に囲まれたとても可愛い村でした。
展示会終了後のカクテルパーティでは、岡田稔のお孫さんともご挨拶が出来、その遠い昔に自分の家族が、どう過ごしていたのかというルーツを探る事が出来たようで、そのスケールの大きさに他人の私でさえ鳥肌が立ちました。

何気ないつもりで、 見た1本の映画からすごい面白い歴史を垣間見る事が出来ました。

Friday, September 25, 2015

すごい不思議な引き寄せ

ふとした事から、それに関わる事に出会うというか、引き寄せられたという事はありますか?

最近、とても不思議な引き寄せがあったので、お話します。


9月初旬の日曜日の昼下がり、ネット上の古い映画を観ていました。それは、坂本九のでっかい夢という映画で、1967年の映画です。

その映画には、EHエリックという、今でいう外国人タレントの始めのような俳優さんが出ていました。スイスから日本へ来た殺し屋という設定で、日本語、フランス語もペラペラなんです。映画の設定上日本語がわざとガイジンぽくしているけど、本当はすごいペラペラ。

 Image result for EHエリック

ああ、彼って確か岡田真澄のお兄さんだったなーっと昭和人間の私には、ファンファンを思い出しました。
Image result for 岡田真澄、ファンファン

その映画を観てから、Wikipediaで岡田真澄や、EHエリックの事を調べたのですが、彼らはニース生まれ、お父様が日本人の画家、お母様がデンマーク人だという事でした。あら、ご近所で生まれたんだな~とちょっと嬉しかったです。

その翌日、日仏協会の人たちと会った時に、ふと「あなた岡田稔って知ってる?」と聞かれました。

もちろん、すぐに「はい、知ってますよ、岡田真澄とEHエリックのお父さんですよね。画家でってあったけど、そんな有名なのかしら???云々」
と、ウィキペディアに載ってたまま答えました。

そうしたら、その週末にその彼の作品の展示会が、残された家族も参列してあるというお話を聞いたのです。え、なんという偶然。


えー!!!!!
不思議でたまりません!!!

地元の新聞にも掲載され、「村にゆかりのある芸術家の作品をまだ持っている人はいないか」と募っていたそうです。
もちろん、その展示会へ行ってきましたよ。
続きます。

少しずつクレーム:国民保険と任意保険

フランスの健康保険システムは、国民保険と任意保険とを合わせる事で、7-8割がた戻ってくるようになっています。

暫く整体マッサージや歯医者などでお医者に通う事が多くなっていて、ふと発見した事がありました。
任意保険の返金が3年以上なされていなかった・・・という事です。

この問題が起こった原因が、数年前に切り替えた私の自営業としての保険です。

保険証の番号自体は、国民保険と変わらないのですが、自営業者の保険証に変えた事を任意保険の会社へ連絡する事を怠ってしまった事が原因のようでした。

どっか、システムでデータベースのチェック位してくれても良いのにな~。。とバカだ、アホだとののしって地団太を踏む私。横で、そんな態度じゃあ、フランス人は手助けなんてしてくれないよーだ、と私の怒りに拍車をかける夫。


薬は問題なく、薬屋さんへ返金されているのに、主治医や検査などまーったく何も返金がありませんでした。こういうのも、システム自体がしっかりしていれば、薬と往診がマッチしているかとか整合性チェックして、なければどうしてないのかはじく、なーんてやってくれても良いのに、さすがに全国民の面倒を見るのは難しいのでしょうか。それだって、大きく見ればコストを削減につながるとは思うのに。。。

直ちに、どこがどう間違っているのか、エクセルでさかのぼる作業を始めたのは、7月初旬の頃です。悔しいけれど、手紙を書いても夫に頼ってチェックしてもらわないとなりません。言い方が悪いだとか、表現がストレートすぎるやら、国民保険や任意保険への手紙を何度も送る度に、彼のチェックが入ります。

国民保険では主治医や主治医が勧めてくれた専門医などは、7割返金になっているはずなのに、3割しか保険から戻ってない事も判明して、ややこしい事盛り沢山。主治医の登録も数年前にしているはずなのに、またやり直しだったり。なんせ書類大好きフランス。そんな情報だって、カードのICチップに入れちゃえば良いのに。

その他にも、私に7割返金になるはずの分が、どういう訳か主治医へ渡されているという始末。

これって、どうなっているのでしょう?損をしている人、私以外にも沢山いるのではと疑ってしまいます。

さて、チマチマやって、8月末になり、取りあえず今年分の国民保険は、国民保険側が訂正をしてくれないと、任意保険へクレームが出来ないので、保留案件ですが、過去数年分に関しては、必要な証拠文書を全てコピーして、ぐうのねも出ない位完璧な状態で、送った結果、9月に入ってほぼクレームした分が返金されました。

やったー!!!!!!

フランスって、言わないとやらないんだなって思います。
私のクレームへの手紙にも、一言も「このたびは、ご不便をお掛けしました」というちょっとした謝りの言葉すらありません。(サービス精神ない)今回は、私がステータスを更新していなかったのが原因でしたが、それでもイギリスでだったら、こういう時は、社交辞令であれ「ご不便をお掛けして申し訳ありませんでした」って言葉が書面に入ったと思います。

時間はかかるけれど、クレームしたかいがありました。これでもっと安心して、医療を受けられます。これからはもっと目を凝らしてチェックしないと、相手に全て任せてしまっているのはいけませんね。一つたくましくさせてもらいました。

Monday, September 7, 2015

魔法はないか

こんにちは。
昨年末のぎっくり腰以来、原因がわかって治療中ですが、この慢性腰痛何とかならない物かと悩んでいます。週1回マッサージしてもらっているけど、緊張した筋肉を緩めてくれはするけど、慰めにしかならない。
ヘルニアになりかけのこの状態を、改善する事はないって事なのかしら??ヘルニアになって手術なりして回復した人は多くいるようだけど、完全ヘルニアじゃないのに、慢性的な痛みを抱えている人は、どうやって付き合ったらいいのでしょうかね。

8月は通っていたピラティス教室の先生が一か月夏休みだったので、自分で家でできる事をしていましたが、身体の事よくわかっていない素人では、やり方も時間も雑になってしまいます。

そしてせっかく作り上げていた筋肉も、ダラダラになって、また振り出しに戻ってしまっている。。。
それで気づいたのは、定期的な運動を継続する事。


運動をして腹筋付けて、でっちりで突き出したお尻を内側にして、などなど日々努力はしているけれど、辞めてしまったら、また太ってお腹周りにお肉がついたら・・・と思うと、20歳年をとった気になっちゃいます。


ダメですねー。日々の生活を楽しめるように、気分改めまた努力します。