Thursday, May 28, 2009

映画鑑賞:天使と悪魔 - Angel & Damon

公式サイトはこちらをクリック

映画際が終わったばかりなのに、また映画館通いです。
大風邪引いているのですが、公共の場に行って、風邪の菌をばら撒いているような気になります。

ダ・ビンチ・コードで一躍有名になったダン・ブラウンの小説の映画化ですが、実はこれはダ・ビンチ・コードの前に書かれた作品です。
私も本は持っているのに、ダ・ビンチ~の方を先に読んだ後、この小説を買ったら、なんと主人公が同じじゃないですか。それだけの理由で、ちょっと読む気が萎えて、途中で止めてしまったのです。

バチカンが舞台の今作品のメインテーマは、科学と宗教の対立です。
キリスト教はその教え故から、科学からみた人間、世界の真相と言う事に対して消極的、または弾圧をしてきた歴史があります。
私達にまだ記憶に新しい、ヨハネパウロ2世の逝去と新ローマ教皇誕生にも重なるような出来事を交えて、ミステリアスな事件があり、ラングドン教授が謎を解いていくというストーリーです。

作品としては、小説もこちらの方が全然良いできだと聞いていましたが、映画は前作よりも、見所が沢山あって面白く、はるかに良く出来ています。

アメリカ人教授が、バチカン人よりもキリスト教の歴史に詳しいので、貴方達は本当に自分の国の歴史を勉強したんですか?なーんてバカにした態度をするシーンとかあったりして。
バチカン市内での撮影が出来なかったとの事ですが、見事なセット作りだったのではないでしょうか。

今4巻まで読んでいる「ハリーポッター」を読み終えたら、次は天使と悪魔を読もうと思います。

来週から、ターミネーター最新作と、日本がアカデミー賞を取った「おくりびと」がV.O(オリジナルバージョン=原語)にて地元で上映されるので、今から楽しみです!

Monday, May 25, 2009

映画祭:ココ・シャネルとストラヴィンスキー

この1年で、2本もココシャネルを扱った映画が出ています。既に公開済みなのがオードリー・タトゥ主演の映画で、最新作はアナ・ムーグレ主演です。彼女は独特な声を持つ女優さんです。

シャネルがどういう人物なのか、この映画を観るまでは知りませんでしたが、ココ・シャネルは生涯独身で、自立している、自分の仕事に対しての情熱や、欲しいものの白黒がとてもはっきりした女性のようです。既に事業が成功している彼女の前に、貧乏の音楽家ストラビンスキーが現れます。彼は病弱のロシア人妻と、4人の子供を抱えて、音楽で成功すべくもがいているところに、ココがパトロンとなって、彼女の別荘を彼らに提供するのですが、そこから、彼女が欲しい物というか、二人の恋愛が始まります。

Wikipediaで調べても彼ら二人が恋愛関係にあったという記述はなく、単なる知り合いなだけのようで、恐らくストーリーはフィクションかもしれません。

でもシャネルの有名な香水No5が作られる経過や、素敵なシャネル・スーツなど見ることができるし、きれいな音楽も要チェックです。私にはこの女優さんがモデルにしか見えなかったのですが。。シャネルに関する映画2作を見比べても面白いと思います。

映画祭:閉会式



期待はしてなかったのですが、当日午後になって幸運にも閉会式のチケットを得ることができました。
今年は晴天に恵まれて、高温だったので夜でも快適な映画際でした。

後半は体調を崩して、風邪を引くしまつ。
行くはずだった「パニック・ビレッジ」という映画を見逃す事も。
カクテルパーティのチケットももらったけど、友人も都合が悪いし、旦那はお酒飲まないし、私は体調悪いというので、人に差し上げました。

でも良い映画を沢山観られるのは何よりの収穫です。フランス映画も他の外国作品も英語の字幕が着いているので、問題ないし。何より日本の映画も観られるのは本当にありがたい。
今年はアジア作品が多かったようですが(たまたま私は観ていないんですけど)、来年は是非日本の作品が本コンペに出品して欲しいです。

暑い映画祭で一度困った思いをしたことがありました。通常会場は、上階のバルコニーで観る事が多いのですが、自分の丁度ひじの辺りに後ろの人の足元がある程、結構傾斜が強いんですけど、ある日の昼間の上映会で後ろの人にいた男性が、素足でサンダル履きで来ていて、サンダル脱いでくつろいでいたんです。その悪臭と言ったら・・・たまりません。靴を履くようにお願いしてもやっぱり匂います。

閉会に当たって、最後だからと入場時のビデオを撮ってみました。閉会式が始まるのは7時15分。私達は6時15分には中に入っていました。すごい早歩きで観づらいかもしれませんが、これが普通なんです。ご了承を。



そして閉会式前の中の様子も。超満員です。決して良い席とはいえませんが、でも出席者の服装ウォッチングとかできてとても楽しかったです。

映画祭:Visage

マレーシア人、ツァイ・ミン・リアン監督の作品。

フランスでサロメを題材にした映画を撮りたいという監督の為に、スタッフが色々駆使します。
ルーブル美術館の地下で撮影されたルーブルも出資しているちょっと特別なファンタジー映画。
ちょい役で大女優ジャンヌ・モローも登場してるし、クリスチャン・ラクロアが衣装を担当しているので、きれいなコスチュームがふんだんに観られます。
サロメ役はラティシア・カリスタ。

ペール・シェーズ墓地でのムースを使った雪景色や、地下下水道での幻想的な映像など、モダンでありつつも古い音楽を使ったりとても凝っています。

当初の評判が悪かったので、期待していなかったのですが、’特別な映画’としてみれば悪くないかも。

映画祭:Map of the sound of Tokyo

菊池凛子主演の映画です。

りょう(菊池)は、築地市場で働く傍ら、依頼されれば人を殺す事もできる謎の女性。
自殺したある娘の交際相手である、スペイン人男性を殺すように頼まれるが、彼を知るうちにりょうは惹かれていきます。でも彼は彼女を単なる慰めにしか思っていない。

影のある寂しい雰囲気の映画です。

押尾学がちょい役ですが、流暢な英語を披露しています。去年映画祭に来ていたそうですね。
それにしても日本にも外国語の流暢な俳優がもっと出て欲しい。。。

映画祭:Enter the void

この映画の批評をこの場でするのも面倒な位、奇異な映画でした。

内容は、交通事故で両親を亡くした兄妹が、離れ離れで幼少時代を過ごした後、兄が日本で住み始めます。お金欲しさに麻薬ディーラーとなり、妹を呼び寄せ一緒に住み始めます。事件に巻き込まれて兄が射殺されます。生きること、死ぬ事の難しさ。幼少時代の事故でのトラウマなど。。。。ちょこちょこっと良い題材はあるのですが、それらをこういう形で表現するのか。。。。
舞台が日本という理由だけで観にいったのですが、長すぎるし、不機嫌・不愉快な程の特殊効果で目がチカチカ・耳がキンキンどころか、鑑賞中にサングラスをしないと見られない程強烈な映像でした。

いわゆる実験的(Experiment)な映像です。

映画祭:The White Ribbon

今年のパルムドールに輝いた作品です。ハネケ監督は、ピアニストなどを手がけたオーストリア人。
(ピアニストは今回の審査員長である、イザベル・ユペールが主演した作品)

第一次大戦前のドイツ。ファシズムや、プロテスタントの厳しい教えもあり、子供や女性に対して重苦しいほどの権威、しつけ、体罰などが当然のようにあった時代です。白いリボンとは、プロテスタントの教えなのか、態度の悪い子供に親がつけるリボンの事。親が「治った」と認めるまで身に着けないといけません。ある村で奇妙な事件が次々と起こります。その真相を突き止めるのですが。。。背景には、本当の真相を突き止めようとはせずに、都合の悪い事を隠す大人たちが見えてきます。

とても重苦しい題材ですが、パルムドールを獲得するだけ説得力のある内容です。
インタビューで監督は、ファシズムの最中、権威で押さえつけられ、体罰、虐待に耐えていた当時の子供達が、その後第二次大戦で大人になり更なる虐待をしたのだろう。彼はそれを描きたかったと言っていました。全編白黒である事についても、19世紀までは絵画などで色付で当時を垣間見る事は出来た。20世紀初頭というのは、白黒写真でみる事が出来る。色はあえてつけないほうが、実際の当時の状況と不自然なく観客に見せる事ができるのではないか。という事でした。

オーストリアで20年以上も自身の娘を監禁し、7人以上の子供をもうける父親が逮捕された事件もありましたが、こういう屈折した人間を作り出した原因の一つをこの映画で観た気がしました。

映画祭:Wild Grass

フランスのアラン・ルネ監督作品です。彼は今回の映画祭で特別功労賞を取りました。
赤いシャツに黒いタイととてもカッコいいおじいちゃん。

様々なストーリーが交差していて、何が描かれているんだろう・・・と後で色々考えさせる内容です。
ストーリーは、女性が道路でバッグを奪われます。その離れたショッピングモールの駐車場である初老の男性がお財布を拾い、警察へ届けます。そこから男性がどうやって届け出ようか、この女性は綺麗か、否か、または彼女からお礼はもらえるだろうか。会って何か出会いがあるか。。。などなど妄想をし始めます。

映画祭:Inglourious Bastards

タランティーノ監督最新作で、ブラッドピット主演の第二次大戦、ナチス・ドイツ軍がフランスを占拠中のストーリーです。この作品のもう一人の主演者、クリストフ・ワルツが主演男優賞を獲得しました。

あるユダヤ人女性が、かくまわれていた家で自分の家族が銃殺されるのを目撃しながらも、必死に逃げ切り数年後、パリでニセIDを取得し小さな映画館を経営します。この映画館でドイツ軍の上層部らが集まるプレミアが開かれる事になりました。
その間、ユダヤ系アメリカ人兵士達が皆が恐れるような方法で、ドイツ軍を次々に皆殺しにしていきながら仲間を増やし、スパイでドイツ人女優とともに、ある計画を立て映画館へ向かいます。
ただ、映画館経営者の女性も、家族を殺された恨みを晴らすためにある計画を立てているのです。。。。というようなストーリーです。

タランティーノがインタビューで、ワルツ演じる役で最も大切な要素である、ドイツ語、フランス語、英語、イタリア語を話せる俳優を探すのに大変苦労したとか。フィクションながらも面白い映画です。
ワルツは30年も売れない俳優をしていたんだとか。これでドル箱俳優になれそうですね。
我が家の義弟君にもいつかこういう日が来ると良いんですけどね。

映画祭:Broken Embraces

スペインのカルト監督ペドロ・アルモドバル作品でペネロペ・クルズ主演の注目作です。
前作「ボルベール」など彼の作品はどれも色使いが強く、綺麗で、出演者のキャラクターも個性のある人が出てくるのが特徴ですが、今回もその路線は変わりません。
しかもこの映画の中には、「神経衰弱ぎりぎりの女たち」のワンシーンに繋がるシーンも出てくるのです。監督はわずか数分のシーンの為に30分も作ったそうです。

14年前の事故がきっかけで恋人を失い、自身も盲目となった映画監督が過去を振り返り、そして周囲も事の真相を明かしていくという映画です。

夕方の散歩




朝は学校、午後は映画祭と目まぐるしい日々が続いています。ちょうどある夕方の時間が空いたので、近所のイタリアンへ出かけ、その後クロアゼット通りを散歩しました。
トランスフォーマーの新作用に、カッコいいトランスフォーマーがカールトンホテルに設置されていました。
カナルプラスチャンネルの看板テレビ番組「グラン・ジョーナル」の生放送中も覗きに行って見ました。
お天気に恵まれている今年の映画祭です。

Wednesday, May 20, 2009

映画祭:Vincere ムッソリーニの愛人

イタリアのファシズムを生み出した政治家ムッソリーニの愛人のお話です。

愛人となる女性はムッソリーニと彼の政策を一途に思うあまり、全てをなげうって彼とファシスト党にささげます。その後、生まれる息子は一度は認知されるも、後認知を取り下げられます。精神を崩しながらも息子との絆を失くさないように、必死にもがく様は壮絶です。

白黒で、イタリア語だし、長編だったので、字幕を追う力が弱まって、途中で寝てしまいました。

Monday, May 18, 2009

映画祭:Looking for Eric

英国人ケン・ローチ監督作品です。

”女房、支持する政治団体は変えられても、支持するサッカーチームは変えられない”と言える程、
イギリス人のサッカーに対する情熱も垣間見る事ができる作品です。
何年に、どの対戦チームで、誰がどんなスコアをしたか。。。といえる位、熱いサポーターが沢山本当にいるのですよ。私も結構そういう人見てきました。

この映画でのエリックというのは、主人公のエリックという郵便局で働くおじさんなんですけど、もう一人のエリックがいます。それは仏人で、イギリスのマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた実在の前サッカー選手”エリック・カントナ”のことです。あいにく彼を知ってても、在籍中の彼は知らないのですが、かなりユニークな人のようです。詩人のような言葉が出てきます。

熱烈なカントナファンのエリックは、元気がありません。彼の笑みを取り戻そうと、サッカー仲間の会社の同僚達が色んなことをして励まします。30年も前に別れた女性との間の娘が勉強中に孫を見てもらいたいということで、別れた女性と再会するチャンスが現れます。彼には当時彼女に言えなかった沢山の事があるのですが、彼女に正面から向き合えるのでしょうか。。。というようなお話です。
この映画の中では、大人でも信頼できる友人を持つのはとても素晴らしいとか、人生リスクはつき物とか色んなメッセージがこめられていると思います。
面白く、軽いながらもそういうちょっと真面目な映画です。

映画祭最中ですが

一日、知人のおすし屋さんでヘルプに行ってきました。
この日はパルムドール有力候補に挙がっている「プロフェット」という映画の上映日。でもチケット取れませんでした。。。。残念。

まあ、それは良いとして、週末から疲れから風邪気味だったのですが、ヨガへ行ってリフレッシュして、それからおすし屋さんへゴーです。
既に予約のお客さんが大口で入っていると言う事で借り出されたのですが、私は厨房担当。と、言ってもサラダ、味噌汁やら、ご飯炊いたりとかベーシックなことなんですけどね。

お客さんにも喜んでもらえたようで大満足の店長さんでした。

Sunday, May 17, 2009

映画祭:レッドカーペット大混雑

この会場前にいる、カメラマンをちょっと撮ってみました。ごった返しです。ゆったり歩けるのは、有名人だけです。


入場の際、異常な人だかり。。。何でだろうと思ったら、すごい遠い前方に、女優のエヴァ・ロンゴリアとトニーパーカー(バスケ選手)夫妻が入場していました。普通、有名人は後回しなんですけどね。

映画祭:Ne te retourne pas (日本語訳題:振り向かないで)


フランス語版公式サイトはこちらをクリック

映画祭コンペ作品外の作品で、午前12時半開場!にも関わらず、会場前はすごい人で一杯でした。
と、言うのもこの時間にも関わらず、出演者のモニカ・ベルッチとソフィーマルソーがレッド・カーペットに来るからです。

映画は幼少時代の回想本を書こうとしている、作家のソフィーマルソーが、人生を振り返るうちに、次第に自分や周りの様相が変わっていくので、狂気と化したのではないかともだえ、その真相をさぐろうとするサスペンス。

二人のきれいな女優さんを目の当たりにして、遠目でも本当に綺麗だなぁ。。。っとため息ついてしまいました。

分かりますか?二人とも赤いドレスを着ていたのですが、写真左の長い髪の人がベルッチ、正面のはげた人のすぐ右側でうつむいているのがマルソーです。
私の携帯カメラ、ズームができないので、これが限界。。

映画祭:Bright Star (詩人キーツの物語)

この映画の公式サイトはありません。。

1818年の北ロンドン、ハムステッドビレッジで下宿をしていたイギリス人詩人、
ジョンキーツの半生を描いた物語で、才能を認められてない貧乏詩人キーツと、裕福な家庭出身の女性の恋愛を通して、彼のさまざまな詩を知る事ができます。
英国文学にはとても弱いので、お恥ずかしながら、この物語でキーツのことをちょっとは分かった気がします。
イギリスの美しい風景と、きれいな言葉の数々。途中単調な部分がありましたが、きれいなストーリーです。

その後、カナルプラスTV主催のパーティに行ってきました。


カリフォルニアというやぼな名前ですが、小高い丘にある高級住宅地街に、ヴィラ・ドメルグという大きなヴィラを借り切ったパーティ。このヴィラ、カンヌ市所有で、一般でも結婚式やイベントなどで借りる事は可能なんだそうです。ちょっと傾斜の高い丘に、きれいな庭園と、カンヌを展望できる場所で、建物内にはちょっとアールヌーボーぽい絵画が飾ってありました。ロスチャイルド家跡地の図書館も素敵ですが、ここも是非日中の景色がみたいです。
聞くところによると、毎年映画祭の審査員はここで、最終選考をするんだそう。

遅い時間に映画が終わったので、ヘトヘトだったのですが、タダ飯、タダ飲みが出来るチャンスを逃すわけいかないっと出かけていきました。カナルプラスTVの人気番組・グラン・ジョーナルに出てくるスタッフや、タレント、映画監督のリュックベンソンもいたらしいです。
が、私達はせっせと食べに食べ、飲んで、適当に帰りました。

映画祭:Taking Woodstock

アカデミー賞作品「ブローバック・マウンテン」の、アン・リー監督のコメディドラマです。
伝説の野外コンサートであるウッドストックコンサートが開かれたのかという過程をコミカルに描き、それに関わる人を色んな角度から描いています。

ニューヨークでインテリアデザイナーとして働きながら、田舎で両親がしなびたモーテルの経営苦を過去に何度も援助していた主人公のエリオットが、経営が深刻になっていった状況を脱却するべく様々な方法を考えるが、ふとした事から隣村で開かれるはずの野外コンサートが地元の許可が取れなかった事から、自分の村で出来ないかと問い合わせてみた事から、大騒動になるというお話。
コンサート主催者、予約で一杯と喜ぶ地元のホテル業の人、ヒッピー達に村が壊されると反対する人たちなどなど。
ヒッピーファッションといい、個性様々なキャラクターの俳優陣といい、とても面白い映画でした。

Friday, May 15, 2009

映画祭:「Fish Tank」

残念ながらこの映画の公式サイトはありませんが、BBCの解説はこちらをクリック

イギリス女性監督によるコンペ出品作品です。
日々悩みや怒りを感じていた、エセックス州の低収入一人親家庭に育つ15歳の少女が、母親の恋人への淡い恋心を通して、人生への勇気、やる気、失望などが描かれたパワフルな映画です。
現実にイギリスで起こりえるようなストーリーで、登場人物もなかなかリアルな感じ。
いわゆる労働階級(Working Class)とされる、公団住宅(Counsil House)、低収入、低教養、一人親、誰も学校に行かないような環境の中、大人と同様の事をして溶け込む子供と、その状況から抜け出そうともがく子供達。そういう純粋な部分を汚していく大人たちなど。。。よく目にとまった光景です。

イギリスで金持ちと言える人たちは、本当に一握り。肉体労働ではなく、学歴や技能を必要とする、いわゆる「まともな仕事[decent job]」という仕事に就くのも本当に大変な所です。(どこの国も同様ですが)

労働階級出身でちょっと荒れた若者達を総じて、「チャヴ(Chavs)」言います(特に私の昔住んでいたエセックス州はこういう人たちが多いことで有名でした。)
段々意味がちょっと変わっていきましたが、女性有名人なんかは二通りあって、モデル出身からフットボーラーの妻を目指す人たち、リアリティTV出身から有名になる人など。先月癌でなくなったジェイド・グッディなんかもそう。まあ有名人でなくっても、大酒飲みでパーティならどこでも顔出すなんて人はこの総称にぴったりでしょう。
東ロンドンアクセント(コックニー)を持っていたら貴方もチャヴスです。Alrigh luv...?

映画は拍手喝さいの中終わりました。。。。


映画が終わってビーチ前を通ると、名作「アラビアのローレンス」がビーチで上映されていました。

今年はディビッドボウイのジギースターダストや、ピンクフロイド、ニールヤングなど音楽系映画の上映がビーチで無料でされるようです。お天気が良いと良いですね。

Thursday, May 14, 2009

映画祭:「空気人形」

空気人形のオフィシャルサイトはこちらをクリック

ある視点部門での作品で是枝監督の「空気人形」を観て来ました。
日中の部なので、監督他関係者の出席は無いものの、注目度が高く満員の人出でした。

男を慰めるだけの、ダッチワイフ(?今でもこういわれているのかしら)またはゴム人形が、突然人間のように心を持ち、外界に出て行き恋をしたり、心を持つ幸せと、辛さを味わうファンタジー物語です。
主人公の空気人形を演じるのは、ぺ・ドゥナという韓国人の女優さんで、すごく綺麗で、だけど寂しそうな雰囲気も持った俳優さんでした。

「誰も知らない」では親に置き去りにされた子供が弟妹の面倒を見ながらも過酷にもたくましく生きている様を、前作「歩いても・歩いても」では事故で長男を亡くした家族の10年後をしっとりと表現した監督が、一転して独特な世界を創りながら日本の社会問題を挙げています。

自身の満たされない部分を他人や他の事で満たしてもらったり、傷つきたくないがために、お金で慰めを求めたり。息苦しそうな社会の中で頑張って、頑張りすぎて、空回りして、虚しくなっていく。。。やっぱり満たされない悪循環・・・だけど色んな人との縁を作りながらも生きていく。人間のありがちな虚しさをゴム人形(空気人形でしたねー)を通して描かれている、そういう印象の映画でした。

去年のある視点部門作品「トウキョウソナタ」、「トウキョウ!」同様、日本のメンタルな部分の社会問題を描く作品が続いていますが、こういう心情を外国人観客にどう受け入れられるんでしょうか。

映画祭開幕!



晴天に恵まれて映画祭は開幕しました。
幸運にも開会式に出席できました。審査員の紹介後、ブライアン・フェリーが登場して1曲歌のサービス
開会式の映画は、ディズニーの3D映画「UP(カールじいさんの空飛ぶ家)」

この映画、3D用のメガネ着用します(終了後返却)、立体感のある映画というのは迫力あります。しかもボロ泣かせます。すごく良いお話でした。

Wednesday, May 13, 2009

映画鑑賞:The boat that rocked

予告トレイラーはこちらをクリック(英語)

仏語題は「Good Morning England」なんです。Good Morning Vietnamのパクリかしら?
と思ったら、原題は「揺れる(ロックする)船」揺れるという動詞のto rock とロックンロールを掛けていますね。フランス語にはこういう粋なタイトルは着けられないのでしょうか。

ビートルズやローリングストーンズを生んだロックの国、60年代のイギリスはラジオ放送でのロックは禁止されていたため、DJたちが国を離れて船上からラジオ・キャロラインという海賊ラジオ放送をしていた。それをイギリス政府は阻止しようとする実話を元にしたお話なんだそうです。

フィリップ・セイモア・ホフマン、ビル・ナイ、リイス・イヴァンズなどなど、キャラクターの強い俳優達が、60年代のカッコいい雰囲気と、ファッション、音楽を繰り広げてくれます。
監督は「フォー・ウェディングス・アンド・ザ・フューネラル」「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス。

私は常々60年代のイギリスにティーンだったらなぁ。。。と思ってました。
またサントラが欲しい映画です。

映画祭グッズじゃないけど。。。


友人がこんなグッズを作って販売しています。
「不況だー。これ私の銀行口座です、誰か助けてー」みたいなキャッチです。

http://www.mycrisispace.com/


上記リンクから購入可能です。(仏語のみ)
もしご希望の方がいらっしゃれば、私を通じてでも購入できますので、連絡くださいね。

お勧めは、バッグ類と、バッグホルダー。
バッグホルダーは、簡易フックになっていて、バー、カフェなどでテーブルにバッグを引っ掛けられます。
簡易フックと言ってもしっかりとした作り。素敵なバッグを地面に置かずに済む賢いアクセサリーです。

映画祭の準備









映画祭の準備も着々と進んでいるカンヌです。明日から始まるんだけど・・・という感じなのに、まだ終わっていない所もあったりします。結構ノンビリなのかしら。

今年の映画祭には、メインのコンペティション(パルムドール)には日本作は出品されていませんが、ある視点コンペティションには是枝監督の「空気人形」という作品が出品されています。その他にも、コンペ外では、河瀬監督の「ほたる」が出ています。

外国作品の中には、日本で撮影された映画が2作あって、「バベル」でオスカー助演女優賞にノミネートされた菊池凛子が出演しているとか。

今年は前代未聞のアニメ(しかも3D)「アップ」がオープニングを飾ることになっています。
今年のバックのデザインは、去年よりももっとシンプルで良い感じです。

写真は、週末撮ったもの。
ホテルステファニーは工事中なのですが、外観はボラットやAli Gで有名な、サシャ・バロン・コーヘンの最新作「ブルーノ」とジャン・クロード・バンダムの最新作がディスプレーされていました。

ホテルカールトンは、タランティーノ監督の映画祭出品作、「イングロリアス・バスターズ(華麗ならざる奴ら)」と、ターミネーター最新作、ロードオブザリングのピーター・ジャクソン監督作品の「ラブリーボーンズ」の看板が。このラブリーボーンズ、私は読んでいませんが、イギリスで数年前にベストセラーだった小説の映画化だと思います。

そしてホテル・マルティネス前の海岸沿いに大きなセットがありますが、これはTVのカナルプラスチャンネルが毎年生中継をします。照明チェックでもしていたのでしょうか。
週末はとてもお天気が良く夕焼けも綺麗でした。
例年映画祭時は悪天候だといわれていて、去年も曇りで、寒い映画祭でした。
今年はどの位の有名人がカンヌを賑わすのでしょうか。。。楽しみです。

Monday, May 11, 2009

友達の結婚式



イギリスはデボン州へ行ってきました。
お式はマナーハウスという古いお屋敷内で146人もの参列者の祝福を受けながら儀式をしました。
このマナーハウス、彼らや親族、私達友人一同もここへ滞在してましたが、周りは羊達と限りなく広大な草原に囲まれていました。とっても綺麗。
草原を横切って15分程歩くと、波のあるビーチもあり、サーファーで賑わっていました。

イギリスの結婚式(教会ではなく)は、長々と新郎、新婦交代で言う誓約があります。病める時も、健やかなる時も云々という誓約ですね。3回ほどこまごまとした誓約の合間に、代表者からの詩の朗読もあります。
全て終わるのに、30分程掛かると思いますが、とても素敵な儀式です。

ちなみにフランスの結婚式(役所式)は市長さんが長々と助け合いましょう、愛し続けましょう云々のようなことを言って、その後新郎、新婦が共々に「ウイ」というとても簡単な儀式でしたよ。

さてさて、お式の後はシャンペンでお祝いして、場所を移してイギリス自衛隊館内にある食堂で披露宴が夜中まで続きました。

とにもかくにも、長い間付き合っていた二人が、ちゃんと結ばれていったのでとても感動しました。
懐かしい友人達にも会えたし、とても楽しい週末を過ごせました。

Sunday, May 3, 2009

ムショウに和菓子



が食べたくなってたこの頃です。

私が作れる和菓子って白玉団子とか。以前大学芋を作ったけど、ちょっと食感がイマイチ。
おせんべい食べたいな、お団子も。。

ウィキペディアで調べてみたら、もち米(riz gluant)はインドネシアなどアジアで多く使われている食べ物なんだとか。インドネシアのお友達に聞いてみたら、アジアスーパーで手軽に買えるよーっとの事。

もち米にするか餅粉にするか迷った挙句、餅粉を買ってきて「きな粉餅」を作りました。
お水とお砂糖を混ぜてレンジでチン。ってすごく簡単。

あまりに手軽だったので、おせんべいもやってみようと、青海苔とごま塩入りのおせんべいを試してみたら、ただのやきもちになってしまいました。
これはこれで美味しかったのですが、おせんべじゃない。
やっぱり焼く前に一度乾燥するべきだったみたい。
また挑戦します。

Friday, May 1, 2009

晴天続き



のカンヌです。お隣のファティマとお散歩です。

5月13日からは映画祭も始まるのであらゆる所で準備が進められています。
観光シーズン色一杯です。どうです、ビーチには既に海水浴客も。
日差しは強いけど、ビーチ沿いは風が強いので、羽織るものがあると歩いてても気持ち良いのですけど、観光客は真夏の様相。自分が弱虫なんじゃないかと錯覚します。

彼女のお家に戻って、いつものミントティーを頂きました。やっぱり美味しい。。。。
(でもこのポット内に12キューブものお砂糖が入っているので飲みすぎには本当に気をつけないとです)こんどはタジンの作り方を教わる予定です。

メーデー


には、すずらんを送る習慣がありますが、どういう経緯なのかはさーっぱり分かりません。
学校帰りに、近所のマルシェの閉店に間際に1つ買ってみました。バラとすずらんのセット。